日本人の驚くばかりの叡智は天然物を超えた。いまや養殖の方が上質?!淡路島3年とらふぐの話。
2017/03/04
おはようございますこんにちは。
海月館ブログ編集長の「ちゃんくり」です。
11月になりましたね。
淡路島で旅館で11月といえば?
そう淡路島3年とらふぐが解禁!
といっても実は特に解禁日が決っているわけではないんですけど、
淡路島の旅館・ホテル等では、大体11月から3年とらふぐプランをスタートするんですね。
あれ?ひょっとして解禁日あったかしら?
と思って、ネットで調べてみました。
やはり解禁日って特に無いですね。(^^)
まあ淡路島3年とらふぐは養殖ですから、年中仕入れることができるといえばできるはずです。
え?養殖なの?
がっかり。。。。
そんな声が聞こえてきそうですが、
養殖と侮るなかれ!( ゚д゚)
日本の養殖技術の目覚ましい進歩は、
今や天然物を凌ぐ勢いとの声も。。
実際、近畿大学が和歌山で養殖に成功した通称「近大マグロ」などは、天然より美味いとの評判で、値段も天然を上回るのだとか。。。
こんな記事を発見しました。
天然を超えた?養殖トラフグ エサの技術進歩で食味向上 明日「いいフグの日」
http://www.sankei.com/life/news/131128/lif1311280027-n2.html
この記事の中で、あの近大マグロを生み出した近畿大学の准教授が、
価格の安さから「養殖は天然ものに劣る」と思う人もいるが、「国産の養殖トラフグはクロマグロと並んで日本を代表する最先端の養殖技術の結晶。味や食感では天然を超えたといわれている」と太鼓判を押す。
とのこと。\(^o^)/
なんかこの記事を読みながら、
ちょっと3年とらふぐの味を思い出して、
涎が出てきちゃいました。
(゚Д゚)ウマー!(゚Д゚)ウマー!
実際に知り合いの漁師さんや養殖業者さんにも話を聞いたり、ネットで専門家の方々(料理人さん、鮮魚卸業者さん等々)の書かれている記事を読んでも、とらふぐに関しては天然物と養殖ものの差を見分けるのは難しいとの発言も多かったです。
また天然物と一口に言っても、状態は個体差が大きく、サイズが十分でなく発育状態の良くないものも天然物として水揚げされ、そこそこの値段で流通している場合もあるとか。もちろん状態の良い天然物の味は本当に旨いです。
しかし、非常に希少で我々庶民の口には到底入らない価格で取引されているようです。
それにくらべて養殖物は十分な品質管理をされている為、個体差があまりなく、ある意味平均点でいえば、天然物を凌ぐとも。
淡路島に住む筆者も毎年、冬には3年とらふぐを味わう機会が何度かあるのですが(贅沢ですよね〜)、ホントに美味しいんですよね。
広島だと牡蠣とか、和歌山だとクエ鍋とか、日本海だとカニですか、いろいろあると思うんですが、
淡路島だと、
ふぐなんです。
ところでふぐってどんな食べ方をするの?どんな料理があるの?という質問が、ふぐ未経験の新卒スタッフから上がってきました。
盲点でした。( ゚д゚)
もう当たり前のように毎年提供しているので、ふぐの食べ方といえばどんなものがあるのか?なんて質問は、私には浮かんできませんでした。そうですよね。誰もが最初はふぐ初心者。そんなふぐ未経験の方に、美味しいふぐの食べ方をここでご紹介したいと思います。
淡路島3年とらふぐ:4つのおいしい食べ方
1:鍋の王様!てっちり(ふぐ鍋)
冬に食べるなら、まずはこの食べ方でしょう。そう鍋!良質のふぐは身が非常に引き締まっていて、魚というより肉を食べているような歯ごたえと旨味を持っています。脂肪分は非常に少なくあっさりとした味わいなので、ポン酢に併せて食べると超絶旨いです。あと淡路島なので海月館では、名物の旨味甘みたっぷりの玉ねぎをてっちりに加えてます。とろとろに煮えたあま~い玉ねぎとぷりぷりのふぐの身を一緒に食べると、これがまた旨いんですよね。(゚Д゚)ウマー!(゚Д゚)ウマー!
2:ふぐと言ったらこれしかない!てっさ(薄造り)
誰もがあこがれる、あの透明な美しいアレ。そうお皿が透けるくらいに薄いのに、びっくりするほどの弾力と噛むほどに溢れ出る旨味。ふぐの薄造り!関西ではてっさと呼びます。食べ方は、紅葉おろしとポン酢で頂くと最高です。いっしょに添えられたコラーゲンの塊、てっぴ(ふぐ皮の湯引き)も一緒に食べると尚良しです。一枚づつ噛みしめるように食べるのがオススメです。ちなみにふぐの種類も色々あって他の料理法では、そこそこ食べることができるふぐも、てっさだけは「とらふぐ」じゃないと旨くないそうです。しかも、てっさは職人技によって味が結構変わってきますので、
やはり経験豊かな料理人の手仕事として旅館やホテル、料亭などで味わうのがおすすめですね。
あ、因みにふぐのことを関西では「当たると死ぬ」ところから「鉄砲」と呼ばれていて、そこからてっぽうの鍋(ちり)=てっちり(ふぐ鍋)、てっぽうの刺し身=てっさ(ふぐの薄造り)となったそうです。「当たると死ぬ」なんて物騒な話ですが、毒のある部分はプロによって取り除かれ提供されますので、現代では心配ありません。また養殖のふぐは餌のコントロールが行き届いているため、そもそも毒がある部位もそれほど毒性は強くないと言われています。
3:ダークホース的に旨いのが「ふぐ唐揚げ」
ふぐ料理って、ふぐ自体が超うまいので気にする人が少ないのですが、てっちりもてっさもポン酢で食べるので、たくさん食べていくと(贅沢な話ですが)ちょっと味が単調になって飽きてきちゃうところもあったりもします。そんなときに出てくるサックサクほくほくのふぐ唐は旨いんですよね。唐揚げになんかしたら、白身の魚は味が負けちゃうんじゃない?って、初めての時は思ってたんですが、これが全然負けてなくて、寧ろ肉にも負けないふぐの歯ごたえと旨味が引き立ってダークホース的に美味いんですよ!これが。お子様も喜ぶし、ビールなんかにはぴったりだったりもします。思わずリピートするお客様もいらっしゃいます。
4:他にも色々あったりしますが、最後はやっぱりふぐ雑炊で〆
もちろんその他にも、前菜的に楽しむ「ひれざけ」とか、ちょっと高いけど絶品の「白子」とか、まだまだふぐのおいしい食べ方はありますが、せっかくてっちりをしたなら最後は、ふぐの旨味がたっぷりの雑炊で〆ないとですよね。ふぐの身をちょっと残しておくのが、私のオススメの食べ方です。塩をふってあっさり食べた後には、ポン酢をちょろっと垂らして味を変えて楽しむのもありですね。この頃には、身体も温まってお腹もいっぱいになって幸せ気分ですよね。
ということで美味しいふぐの食べ方、4ついかがだったでしょうか。
ところでここまで読んで、ふぐの美味しさは分かったけど、
そもそも淡路島3年とらふぐって何?
そんな疑問をいだいてる方もいらっしゃいますよね。はい。
淡路島の旅館・ホテルや飲食店関係者にとっては、もう当たり前すぎてという話でも、実は地元民でも名前はよく聞くけど?って人も多いと思います。
ということで簡単に「淡路島3年とらふぐ」のご説明を。(^^)
淡路島3年とらふぐとは?
1:養殖とらふぐである。
2:養殖場所は淡路島の福良港沖の鳴門海峡。
3:養殖期間は通常2年のところを3年育てる。
さあ順番に説明していきましょう。
1:養殖とらふぐである。
大事なことなのでリピートしますが、その養殖技術は日本を代表する最先端の養殖技術の結晶。味や食感では天然物を超えたと言われている。(近畿大学農学部・水産経済学研究室の有路昌彦准教授)
2:養殖場所は淡路島の福良港沖の鳴門海峡。
日本有数の激流、鳴門海峡。
皆さんも御存知のように、あの世界最大級の渦潮が発生するくらいの激しい潮流のなかで、養殖を行っている淡路島3年とらふぐの運動量は天然物にも引けをとらない激しさなのでしょう。
実はふぐにとって、この激流=激しい運動量というのが旨さのポイントのうちのひとつ。
あの限りなく透明に近いてっさのコリコリとした食感は筋肉質なふぐならではのもの、天然物との違いにてっさの食感を上げる通も多いとらふぐですが、淡路島3年とらふぐの鍛えられ方=筋肉量はハンパないのですよ!
3:養殖期間は通常2年のところを3年育てる。
2とも繋がりますが、そんな過酷な環境を通常よりも1年も長く生き抜いた、逞しいボディをもったとらふぐが淡路島3ねんとらふぐなのです。
そしてデカイ!並べてみると圧倒的な大きさです。
(写真は右から1年もの、2年もの、3年もの。月刊神戸っ子さんのページより。)
大きくて逞しいボディ=美味いとらふぐ
鍛えられた逞しい体には、脂肪分なんて無い。
筋肉の塊なんですね。
つまり淡路島3年とらふぐは、最強にヘルシーでもあるんです。
筋肉たっぷりだから栄養は実はたっぷり。
あとあのコリコリはコラーゲン成分の豊富さも表しているらしいです。
つまり美味くて健康や美容にもいい、
冬の最強グルメ
それが淡路島3年とらふぐ!
だめだ、お腹が空きすぎて、
今すぐ食べたくなってきました。
ということで、近々ワタシも今年初の淡路島3年とらふぐを食べたいと思います。ジュルリ。
3年とらふぐの美味しさのことばかり考えていたら、すっかり忘れてました。
ここ海月館のブログでしたね。
えーということで、海月館の3年とらふぐプランのオススメポイントをここで紹介します。
海月館の淡路島3年とらふぐプランのオススメポイント!
1:淡路島の人気旅館の中でもかなりリーズナブル。。。
具体的な数字は控えさせていただきますが、当館は淡路島の中でもかなりの人気を頂いております。で、その中での比較をしましたところ、洲本温泉の錚々たる旅館ホテルの中で同条件なら一番リーズナブルに3年とらふぐが頂けるようです。というか、値段上げたほうがいいんじゃないか?と、今調べてて思いました。これを読んだ上司が値上げを言い出す前に予約しちゃいましょう。w
2:ここだけの話、てっちりの身の量が多いらしい。。
またしてもぶっちゃけ話で怒られそうですが、安いってことは量、そんなにないんでしょ?と思われるかと思います。でも当館、料理のボリュームには定評がありまして。wクチコミにもよく書かれます。また上司に量を。。。。(ry
3:てっさダブルプランってのがあるらしい。。。
てっさ(ふぐの薄造り)って実は高いんです。
私も魚屋さんから、自宅用に淡路島3年とらふぐを買うんですが、鍋用の身だけだと結構お得なんですが、てっさが付くとなると、技術料って言うんでしょうか、
結構高くなっちゃうんですよね。
ということで、3年とらふぐプランと行っても、
ひとりぶんに直すとそんなにてっさ付いてないんですよね。
でもほら、TVとかでよく見るお箸でガバーみたいなてっさの大人食い。
憧れませんか?
憧れますよね。
そこまでは行きませんが、
やっぱりてっさたっぷり食べたい!
と思って、去年てっさの量を2倍以上にした「てっさダブルプラン」というのを作ってみました。
そしたら、結構同じようなことを考えてらっしゃる方が多かったみたいで
意外にもたくさんのご予約をいただきました。
しかも価格設定がリーズナブルな当館では、てっさダブルプランでもまだかなりのお得感です。
せっかく淡路島に3年とらふぐ食べに来たんだから、
遠慮してちびちびてっさ食べたくないですよね。
その意味では、このてっさダブルプラン。
絶大な安心感をもって
味わって頂けると思います。
そんなわけで海月館の淡路島3年とらふぐプランのオススメポイントを一通りご紹介させて頂いたところで、
最後にかの有名な美食家、魯山人の言葉を引用して、今日は箸じゃなくて!筆を置きたいと思います。(^^)
「ふぐの代用になる美食は私の知る限りこの世の中にはない」
ー 北大路魯山人
皆様もぜひ、淡路島3年とらふぐを食べにいらしてみてください。
私の気持ちが分かっちゃい過ぎるくらい分かると思います。(^^)
(写真は海月館の若き小松副支配人です。筆者ではありませんので)
あ、淡路島3年とらふぐプランはこちらからご予約頂けます。(^^ゞ
http://www2.489ban.net/v4/client/plan/list/customer/kaigetsu/category/9857
(海月館ブログ編集長 ちゃんくり)
追伸 実は海月館の3年とらふぐプランには、期間限定で驚くべきやりすぎ裏メニューが存在します。
それについては、また次回。え?何?気になる?そうですよね?でもやりすぎなんで、やりすぎちゃうの好きな人だけの為のメニューなんで、気にせず普通のプラン予約しちゃった方が良いと思いますYO!では、また。
ということでこちらがやり過ぎプランです↓^_^
http://www.kaigetsu.jp/blog/?p=5852
